妻の妊娠を知った日

Fathering
nekonisi
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妊娠を知った日のポエムです。


2021年10月13日、妻が仕事終わりにビールを買ってきた。
妊娠検査薬に陽性反応が出たので"お祝い"とのことだった。

突然の報告に驚き、すぐに反応できなかった。
が、そのあとジワジワと嬉しさがこみ上げ、笑みが零れた。
「人間こういうときにはすぐには反応できないんだな」なんて思いながら、
妻と喜びを分かち合った。

1年半前、プロポーズをしたあとすぐに、妻は卵巣嚢腫を患った。
手術後、子宮内膜症も併発していることもわかり、結婚してからしばらくはピルを服用していた。
「妊活を開始しよう」と妻が言いだしたのは、恐らく実姉の妊娠報告を聞いたからだろう。

言葉には出さないが、長期戦を覚悟していた。
「出来なければ、出来ないでいいかな」なんてのんびり構えている私に対して、
妻は生理が来るたびに落ち込んでいた。
落ち込む妻を見たくない一心で、毎月2,3日のチャンスに向けて、私は体調を整えるようになっていった。
具体的には睡眠時間を確保し、アルコールを控え、体を鍛え始めた。

しかし、もっと大変なのは妻だったろう。
毎朝基礎体温を図りはじめ、産婦人科に通っていた。
妻は微塵もそんな素振りを見せなかったが、不安だっただろうし、大変だっただろう。
手前の妻ではあるが、タフな女性だと思う。

その甲斐もあってか、約半年間で無事に妊娠に成功した。

その日、妻はノンアルコールビール、私はビールで乾杯をした。
喜ぶ妻の話を聞きながら、「父親になる」という喜びとぼんやりとした不安の両方を感じていた。

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